学校のようす__

6月の様子 その1

今時の教科書



 体育祭も終わり、通常の授業中心の学校生活に戻りました。今週は、令和の時代の中学校の教科書を紹介します。お時間があるときに実物を手にとってご覧いただけると、中学校の学習が変わっていることがお分かりいただけると思います。

【英語】
 各単元の導入では、6コマの漫画で新しい文法事項や表現に出会います。教師から文法や表現について説明されるのではなく、その場面から英文の意味に気付いたり、語法を推測したりする設定になっています。また、各ページにはQRコードが掲載されており、そのページに掲載されている英文を家庭学習で聞くこともできるようになっています。



【社会(歴史)】
 写真や絵、図、年表、豆知識などの情報が盛りだくさん詰まった教科書となっています。昔は「いいくに(1192)つくろう鎌倉幕府」と語呂合わせで年代等の知識を覚えて終わりでしたが、今の時代は歴史の授業も「考え、議論する」スタイルです。知識を活用して、自分の言葉で意見や考えを構築することで、思考力・判断力・表現力を磨きます。例えば、「なぜ、源頼朝は鎌倉に幕府をつくったのか」「律令国家と鎌倉幕府の政治の仕組みはどのように違うのか」などの学習課題に取り組みます。



【音楽】
 写真からは音楽の教科書には見えないかもしれませんが、まるで詩集のようなページもあります。作曲者・作詞者の思いを想起したり、楽曲のイメージを創造したりすることができる教科書になっています。音楽の教科書にもQRコードが所々のページに掲載されており、生徒が自ら学びを深めようとする工夫がされています。音楽の教科書があれば、自宅でもYoutube等で、多種多様な音楽を専門的に鑑賞できる時代です。


2022年06月03日 中野 博史